Newtは、2026年11月24日にサービスを終了すると発表しています。終了後は管理画面とAPIが利用できなくなるため、Newtから記事を取得しているサイトは、それまでに原稿と配信先を移す必要があります。正式な日程はNewtのサービス終了のお知らせをご確認ください。
genko.meでは、Newtから取得したコンテンツJSONを使ってスキーマの項目を推測し、記事を取り込めます。画像フィールドと本文中のNewt画像は、既定でオンの設定により、Newtが稼働している間は取り込み時にgenko.meのメディアへコピーできます。保存した画像ZIPを使えば、サービス終了後も移せます。一方、PDFなど画像以外のファイル、参照関係、公開状態や日時、サイトの接続先は別途対応が必要です。
この記事では、ブログやお知らせの記事を移す流れと、自分で確認・調整する箇所を分けて説明します。2026年10月5日時点の仕様です。
最初に、移す対象を整理する
まず、現在のサイトがNewtの何を使っているかを書き出します。記事の件数だけでなく、カテゴリ・著者への参照や、本文中の画像も対象です。
対象 | 移行時に行うこと |
|---|---|
タイトル・本文などの原稿 | JSONを取得し、genko.meのスキーマと値の形式に合わせて取り込む。 |
画像・添付ファイル | Newt画像は取り込み時に自動で移せる。画像ZIPを保存し、PDFなど画像以外のファイルは別途移す。 |
カテゴリ・著者などの参照 | 移行先のAPIやフィールドを用意し、IDの対応関係を確認する。 |
記事URL | 現在のパスと、それを決めるID・slugを控える。 |
公開状態・予約日時 | 一覧を控え、移行先で必要な設定をやり直す。 |
フォームや外部連携 | 記事移行とは別に、受信先・Webhookなどの切り替えを計画する。 |
記事の移行が終わっても、サイト内の問い合わせフォームや別ページがNewtを使い続けている可能性があります。この機会に依存先を一通り確認しておくと、終了間際の取りこぼしを減らせます。
1. Newtのデータとファイルを手元に残す
Newt公式のエクスポート案内では、コンテンツはAPIで取得し、アセットは一括ダウンロードで保存する方法が紹介されています。Newt APIは下書きを含む最新の内容、CDN APIは公開中の内容を取得するためのものです。どちらを残す必要があるかを決めて取得してください。
APIの取得件数やページ分けに注意し、取得した記事数と管理画面の件数を照合します。画像や添付ファイルは、記事JSONとは別にファイル本体を保管します。アセットの一括ダウンロードで得たZIPは、画像の取り込みにも使うため、複数に分かれた場合はすべて残してください。Form Appを使っている場合は、メッセージのCSVも別途書き出してください。
元データは編集せずに保管し、取り込み用にはコピーを作ります。以降の変換や試行で失敗しても、原本からやり直せる状態にしておきます。
2. コンテンツJSONからスキーマを作る
genko.meで移行先のAPIを作り、スキーマのインポート画面でNewtのコンテンツJSONを読み込みます。対象はitems配列を持つJSON、またはコンテンツの配列です。
genko.meは先頭20件までの値を見て、テキスト・数値・真偽値・日時・リッチテキストなどの種類を推測します。たとえばタイトルの文字列はテキスト、HTMLを含む本文はリッチテキストの候補になります。
ここで作られるのは、元のモデルの完全な複製ではありません。配列の項目や、確認した20件がすべて空の項目などは推測の対象から外れます。参照、複数選択、独自の構造がある項目は、移行先でどう表現するかを決めてください。
読み込み結果のフィールドID、種類、表示名、必須設定を確認してから保存します。Newt側のキーとフィールドIDを合わせておくと、その後の記事データとの対応がわかりやすくなります。操作の詳細はインポートとエクスポートを参照してください。
3. 代表的な記事を、少数だけ下書きで取り込む
次は記事データです。文字だけの記事、画像のある記事、参照を使う記事など、構造の違う数件を選び、コンテンツのインポート画面から下書きとして取り込みます。
Newtのitems形式に対応し、_idを記事IDとして引き継げます。_sysは記事のフィールドとして扱いません。ただし、フィールドIDが合っているだけでは十分でなく、それぞれの値もgenko.meが受け取れる形にする必要があります。
Newtの画像オブジェクトは、画像の移行をオンにして取り込めば手動でメディアIDに変換する必要はありません。一方、参照IDは自動で変換されないため、参照先を用意して取り込み用JSONをフィールド値の形式に合わせます。ほかの項目も値の形式を確認してください。不明なフィールドや必須項目の不足があると、取り込み前の検証で止まります。
この試行では、次を確認します。
見出し、リスト、リンク、コードなど、本文の構造が意図どおりか。
画像がメディアへ移り、参照先が正しく設定されているか。
記事IDと、サイトで使うslugなどの項目が残っているか。
管理画面で編集・保存でき、サイト側でも表示できるか。
4. 画像と参照先を移し替える
「Newt の画像を genko.me に移す」は既定でオンです。Newtが稼働している間は、取り込み時に画像フィールドと本文中のNewt画像を取得してメディアへコピーし、参照先を置き換えます。保存した画像ZIPを一緒に指定すれば、ZIP内の画像を先に使います。ZIPにない画像は、設定がオンならNewtのURLから取得を試みます。ZIPを使えば、2026年11月24日のサービス終了後も画像を移せます。
移せる画像は1枚50MBまでで、jpg・jpeg・png・webp・gif・avifに対応します。移せなかった画像は記事・フィールド・URL・理由を確認できます。画像フィールドは空になり、必須の画像を移せなかった記事は保存されません。本文中の画像は元のURLが残るため、手動で修正してください。
PDFなど画像以外のファイルは自動で移りません。ファイルを別途登録し、本文中のリンクなどを確認してください。カテゴリや著者など別のコンテンツへの参照も自動変換されません。参照先を用意し、元のIDと移行先のIDを対応づけてください。
5. 残りの記事を取り込む
少数の記事で変換方法が固まったら、残りを同じ形に整えます。取り込みは1ファイル10MBまで、1回1,000件までです。上限を超える場合は分割し、各ファイルの件数と取り込み結果を記録します。
既存の記事を更新するための取り込みではありません。同じAPIに同じIDの記事があると、その記事で処理が止まります。それまでに保存された記事は残るため、失敗したファイル全体をそのまま再投入せず、取り込み済みのIDを照合してください。
また、元の公開状態や作成日時、公開予約・公開終了日時は復元されません。取り込み画面で選んだ公開状態が適用されます。「公開中」を選ぶと保存できた記事から配信対象になるため、まずは下書きでそろえ、確認後に公開する進め方が安全です。
6. サイトの接続先を変え、URLを確認する
サイト側の取得処理をNewtからgenko.meへ変更します。Next.jsの場合は、記事一覧・詳細・下書きプレビューの実装例を参考にできます。ただし、使っているフィールド名やルーティングに合わせた調整は必要です。
記事IDを引き継げても、URLが自動で維持されるわけではありません。たとえば旧URLが/blog/{slug}なら、slugの値とその値を使うルーティングも残す必要があります。ドメイン、パス、末尾のスラッシュまで、代表的な旧URLで確認してください。URLを変える場合は、旧URLから新URLへのリダイレクトを別途設定します。
最後に、次の項目を本番へ切り替える前に確認します。
記事の総数が合い、公開予定でない下書きが公開されていない。
一覧・詳細・カテゴリなど、普段使うページが表示できる。
本文の画像、サムネイル、添付ファイル、内部リンクが開ける。
ページタイトル、説明、OG画像、canonicalが意図した内容になっている。
保存・公開後の変更が、サイトのキャッシュ方針に従って反映される。
NewtのAPIやアセットURLへの不要な依存が残っていない。
試行中にも原稿が更新されるなら、最終取り込みの対象と更新を止める時間を決めておきます。切り替え直前の変更を反映し、確認が済むまでは元データと旧サイトの構成を保管してください。
最初に取り組むなら、実際の記事を数件選び、下書きで移して表示するところまで進めてみてください。必要な変換作業が見えれば、残りの記事数に応じた計画を立てやすくなります。
