無料のヘッドレスCMSは、編集人数、転送量、コンテンツ量、言語数を実際のサイトに当てはめて選びます。少人数の日英ブログならgenko.me、日本語のサービスを比較するならmicroCMS、独自の編集環境や自前運用を重視するならSanityやStrapiも候補です。無料プラン、期間限定トライアル、従量課金の無料枠を分けて確認すると、公開後の費用を見積もりやすくなります。

本記事はgenko.meの運営側が執筆しています。2026年10月20日に公式資料を確認し、genko.meを含めて比較しています。料金や条件は変更されるため、申し込み前にリンク先の最新条件を確認してください。

無料ヘッドレスCMSの料金と上限を比較する

次の表は公式料金ページにある主な条件の抜粋です。「無制限」と記載された項目があっても、ほかの上限や公正利用条件がなくなるわけではありません。

サービス・プラン

無料で利用する条件

主な確認済み上限

注意すること

microCMS Hobby

月額0円

3名、5 API、コンテンツ10,000件、転送20GB/月

転送量の超過時はAPI停止

Contentful Free

$0

10ユーザー、2ロケール、100,000 APIコール/月、CDN 50GB/月

無料枠は超過課金なしのハードキャップ

Sanity Free

$0

20席、10,000ドキュメント、2データセット、ロケール数無制限

無料のデータセットは公開のみ

Storyblok Starter

無料

含まれる席は1名、2ロケール、100,000 APIリクエスト/月、転送100GB/月

追加の1席は有料。テスト・個人用途向けと記載

Strapi Community

MITライセンスの無料ソフトウェア

エントリ・APIコール等は使用量無制限と記載

自前のホスティング・保守は別途必要

Hygraph Hobby

$0

3席、1,000エントリ、2ロケール、500,000 APIコール/月

個人プロジェクトや検証向けの説明

genko.me Free

無料

3名、原稿・メディア合計5GB、メイン言語+サブ言語1つ

配信APIは1キーにつき300リクエスト/分、公正利用条件あり

出典:microCMS、Contentful、Sanity、Storyblok、Strapi、Hygraph、genko.me。

Strapi CloudとKurocoは同じ「無料」ではない

Strapiの無料ソフトウェアとStrapi Cloudのホスティング料金は別です。確認したCloud料金ページでは、Starterは月額$35/プロジェクト、税別で、無料ホスティングプランの記載はありませんでした。無料ソフトウェアを選ぶ場合も、サーバー代やバックアップの運用を含めて比較します。

Kurocoは公式料金ページで月1,100円の無料料金枠を案内しています。従量課金に加えて定額制もあり、固定の無料プランと同じ条件ではありません。利用量が枠を超える見込みや、定額で契約したい場合は試算と相談が必要です。

無料プランで確認すべき5つの条件

編集人数と権限

記事を書く人、確認する人、サイトを保守する人を数えます。含まれる席数だけでなく、閲覧者の扱いや、必要な権限を無料プランで分けられるかも確認します。招待できても運用に必要な権限設定が使えない場合は、実際の手順に影響します。

API回数と転送量

月間リクエストと転送量、短時間のレート制限は別の指標です。API回数が無制限でも画像やJSONの転送量に上限があれば、別の条件で制限に達します。超過時に停止するか、課金されるかも確認してください。

ページビュー数をそのままAPI回数とみなすのも正確ではありません。静的生成ならビルド時、SSRならリクエスト時など、取得のタイミングとキャッシュ構成で利用量が変わります。

コンテンツ件数と保存容量

件数が多くても短い告知だけなら容量は小さく、写真の多い記事では少ない件数でも容量が増えます。本文とメディアのどちらが枠に含まれるか、ファイル単体の制限は何かを確認します。言語版を増やすと本文の保存量も増えます。

多言語と翻訳の公開

ロケール数がメイン言語を含むのか、サブ言語数を指すのかを区別します。日英で公開するなら、言語別の下書き、公開状態、未翻訳時の配信も試してください。多言語ヘッドレスCMSの選び方で設計を説明しています。

エディタと移行のしやすさ

見出し、表、画像、コードを含む普段の記事を入れて、編集者自身が操作します。公開前の確認と、あとで書き出せる形式も評価します。無料でも、毎回の入稿や移行に多くの手作業が必要なら、チーム全体の負担は小さくありません。

用途別に無料CMSの候補を絞る

優先すること

まず試す候補

比較で見るポイント

少人数でAPIから記事を配信する

microCMS、genko.me

転送量、項目設計、普段の編集操作

無料枠の利用人数を重視する

Contentful、Sanity

権限と公開データの条件

独自の翻訳・編集モデルを作る

Sanity

実装と運用にかけられる工数

自分の環境でCMSを運用する

Strapi Community

サーバー、更新、バックアップの担当

小さなコンテンツ集合から試す

Hygraph

エントリ枠が将来の件数に合うか

Starterを個人用途で評価する

Storyblok

席数と有料移行時の必要機能

この表は用途からの絞り込み案で、順位ではありません。同じ原稿と同じサイト要件で候補を試すと比較しやすくなります。microCMSとの個別比較はこちらです。

genko.meの無料プランはどこまで使えるか

Freeは3名まで、原稿とメディアを合わせて5GB、サブ言語は1つです。API数とコンテンツ件数に上限がなく、画像変換、保存済み下書きのプレビュー、予約公開、エクスポートが利用できます。件数無制限は容量無制限という意味ではありません。

容量の共有にも注意してください。同じオーナーの個人ワークスペースと無料チームは容量を共有し、無料チームを増やしても独立した5GBが追加されるわけではありません。編集履歴の閲覧はFreeでも使えますが、復元は有料プランの対象です。

有料プランは、Plusが月額980円で10名・30GB、Proが月額4,980円で30名・100GBです。いずれも税込で、サブ言語数は無制限です。公式のプランと上限と料金欄を確認してください。

genko.meは記事を書く画面と、APIや型付きSDKで既存サイトにつなぐ運用を評価してほしいサービスです。一方、自前ホスティングが要件ならStrapi Communityの方式、独自のコンテンツモデルを深く設計するならSanityの方式も比較対象になります。SSO・SCIMや請求書払いなどが必要な場合、genko.meではBusiness / Enterpriseへの問い合わせ対象なので、Freeの範囲で満たせると判断しないでください。

小規模サイトで無料枠を評価する手順

  1. 実際に使う長さの記事と画像を用意し、各候補へ同じ内容を入れます。

  2. 一覧・詳細・空一覧をサイトに接続して確認します。

  3. 保存済み下書きのプレビューと公開後の反映を試します。

  4. 編集担当を招待し、レビューを含む普段の作業を通します。

  5. 記事数、画像量、編集人数、言語を増やした場合の条件を確認します。

  6. 書き出しを行い、本文とメディアを再利用できるか確認します。

無料枠を超えそうになったとき、何を減らすか、有料へ移るかを先に決めておくと運用が安定します。アップグレード価格だけでなく、必要な権限や契約条件がどのプランで使えるかも見てください。

Next.jsへの接続はNext.jsとヘッドレスCMS、静的サイトの告知更新は静的サイトとCMS、移行時の確認項目はNewtからの移行ガイドも参考になります。

よくある質問

無料ヘッドレスCMSを本番サイトで使えますか?

無料枠があることだけで、本番用途の条件を満たすとは判断できません。利用規約、用途の説明、必要な稼働条件、超過時の動作を確認して選びます。

API回数が無制限ならアクセスが増えても無料ですか?

転送量、保存容量、レート制限などは別に設定される場合があります。例えばmicroCMS HobbyはAPI回数が無制限でも、月の転送量超過時はAPIが停止します。

Strapiはサーバー代も無料ですか?

Communityの無料ライセンスとホスティング費用は別です。自分で用意するインフラと運用工数を見積もってください。

genko.me Freeで日英ブログを運用できますか?

2026年10月時点ではメイン言語とサブ言語1つを設定できます。言語版の本文も共有の原稿容量へ加算されます。

出典

2026年10月20日確認。上の表は各ページの確認できた項目に絞っています。